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○○町、ビルダー子ども学習



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研究内容research

研究の背景 INTRODUCTION

悪性固形腫瘍(がん)の内部の微小環境は一様ではありません。血管から十分な酸素と栄養源が供給されている領域がある一方で、これらが枯渇した領域も存在します。また、がん細胞の他にも各種の正常細胞が存在することで極めて多様な微小環境が形成されています。私達は、腫瘍内の特殊な微小環境の下で一部のがん細胞が悪性形質を獲得するメカニズムを解明し、新たな治療法の確立に繋げることを目指しています。
より詳細な研究の背景は、こちらをご覧ください(別ウィンドウが開きます)。

これまでの研究 PAST RESEARCH

腫瘍内の低酸素環境に曝されたがん細胞は、低酸素誘導性因子1(HIF-)という遺伝子を活性化して低酸素環境に適応し、これが悪性形質の獲得に繋がっていることが明らかになってきました。私達は、腫瘍内のHIF-1活性をリアルタイムにイメージングする独自の実験系を確立し、遺伝子〜細胞〜腫瘍組織レベルのユニークながん研究を進めてきました。
私達がこれまで取り組んできた研究の概要は、こちらからご覧ください(別ウィンドウが開きます)。

最新の研究成果 LATEST RESEARCH

がんに対する放射線治療は近年激的に高精度化していますが、しばしばがんは再発し、患者の生命を脅かします。私達は、腫瘍内の低酸素環境に存在するがん細胞が放射線治療を生き残り、HIF-1の力を借りて再発を導くことを示す直接的なデータを証拠を示しました。その論文は、がんの再発は何処から起こるのか?という放射線腫瘍学における50年来の謎を解き明かした成果として高く評価されました(Harada et al. Nature Communication 2012; プレスリリース)。研究成果の概要はこちらからご覧ください(別ウィンドウが開きます)。

現在取り組んでいる研究 CURRENT RESEARCH

悪性腫瘍内の低酸素環境下でがん細胞が悪性化するメカニズムを明らかにすることを目指して、私達はHIF-1活性を制御する新規遺伝子の探索研究を進めています。これまでにIDH3やUCHL1といった遺伝子を新規HIF-1活性化因子として同定することに成功しています。そしてIDH3-HIF-1経路が活性化することによって、がん細胞の糖代謝経路リプログラミングと血管新生が起こり、がんの増殖が亢進することを報告しました(Zeng et al. Oncogene. 2015)。また、UCHL1-HIF-1経路が活性化することによって、がんの遠隔転移が亢進することを解明し、新たな治療法の確立に向けた道筋を示しました(Goto et al. Nature Communications. 2015; 研究の概要はこちらプレスリリース)。このほかにも続々と新たな遺伝子ネットワークが明らかになりつつあります。この成果を基に、HIF-1が活性化した低酸素がん細胞を標的とする治療薬の開発、およびこれらの細胞群を高精度に検出することの出来るイメージングプローブの開発研究を進めています。
私達が取り組んでいる研究の詳細は、こちらからご覧ください(別ウィンドウが開きます)。

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京都大学大学院
生命科学研究科
がん細胞生物学分野

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